利用者との人間関係構築の難しさ

介護職は、利用者と接する仕事が中心であり、良好な人間関係を築くことが重要な要素となる。しかし、利用者は心を持った人であり、性格的に合わない人もいるだろう。そのうえで、認知症の症状が出ていたり、聴力が低下していたりして、コミュニケーションの難易度が高まっている場合もある。こうした背景から、多くの介護職が、利用者との人間関係構築に頭を悩ませている。

利用者と良好な人間関係を築くためには、まず、利用者一人ひとりの個性や性格、価値観などを理解しようと努めることが大切だ。利用者といっても、それぞれ年齢も違えば、育ってきた環境や時代背景も異なる。介護職と利用者では、世代が異なる場合も多いため、ジェネレーションギャップを感じることもあるだろう。なお、ジェネレーションギャップとは、世代間の価値観や考え方の違いのことである。「今どきの若者は…」という年配者の声がよく聞こえてくるように、世代間のギャップは大きく、そう簡単に埋まるものではない。

世間感のギャップの違い故に、人間トラブルにつながることもある。たとえば、介護職が良かれと思って発言したことが、利用者を傷つけてしまったり、不快な思いをさせてしまったりするケースもある。もし、そうなってしまった場合は、即座に素直に謝罪を入れよう。相手の価値観を尊重することは、良好な人間関係を築くための基本ともいえる。これは簡単なことではないが、大事なコツを掴めば、人と人とが世代を超えてつながれる、面白さを実感できるだろう。