介護職は、やりがいがあって楽しい仕事だが、ストレスが溜まりやすいと言われている。しかし、せっかく働くのであれば、だれでも楽しく働きたいはずだ。そこで、ここでは、大変な仕事の中にも楽しみを見出す工夫について考えてみたい。
まず、楽しく働くためのポイントは職場内に「味方をつくる」ことだ。介護職はチームで仕事をするのが一般的だが、一人で対応しなければならない場面もある。しかし、自分ではきちんとしているつもりでも、特定の利用者を怒らせてしまうこともあり、それが続くと落ち込んでしまうこともあるだろう。そのような時に頼りになる同僚や先輩がいると、気持ちが楽になるはずだ。したがって、そんな頼れる味方をつくるためにも、普段から職員同士のコミュニケーションを大切にすることをおすすめする。仲間同士でコミュニケーションがスムーズに取れていれば、単独で仕事をする際にも、必要に応じて適切なサポートを受けやすくなるだろう。
ちなみに、円滑なコミュニケーションを取るときのコツは、他の職員の良い所を探して、それを口に出して褒めることだ。誰でも良い所を褒められると気分が良くなり、会話もしやすくなるはずだ。また、こういう試みは自分の成長にも繋がるだろう。さらに、職員だけでなく利用者にも行ってみると、関係性を良くしたり、介護時に利用者の意欲を引き出すことにもつながるかもしれない。
職場で味方をつくり、仕事が楽しくなったり、働きやすくしたりするための試みは簡単でない時もあるだろう。しかし、些細なことでも地道な取り組みを行っていくことは大切だ。介護の仕事はハードだがやりがいもあるので、ぜひストレスを溜めることなく働き続ける工夫を一人ひとりがしてほしい。